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2007沖縄200km

 投稿者:ナンス  投稿日:2007年11月28日(水)21時17分8秒
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  去年の沖縄200km、ロードレースであそこまで撃沈したのは初めてだった。120kmでは二回とも表彰台に立てたので200kmもそこそこいけると思っていたが次元が違った。平地の巡航スピードも速いし上りは他のカテゴリーとはレベルが違う。120kmだったら普久川ダムの上りで振るいにかけることが出来るが200kmは付いていくことも出来なかった。平地、上りともオーベストの西谷さんの強烈な走りがすごく印象に残っていてそれ以来、自転車に乗るときは常にそのイメージを持ちながら乗るようにしていた。羽田空港に着陸する飛行機はだいたい千葉県上空で旋回するのでよく上空を飛行機が飛んでいる。通勤ライドの帰りに疲れていてもその飛行機を見ながら『沖縄の帰りの飛行機ではどんな気持ちで飛行機の窓から千葉県を見ているのかな?』と思うと頑張ることができた。
そして迎えた今年のツールド沖縄、直前に靭帯を痛めたり風邪をひいたりして一時は参加も危ぶまれたけどなんとか治って無事参加することができた。10月の木島平で膝のほうは
ほぼ完治したと思ったけど確信に変えるために1週間前に8時間、200kmほど千葉の山の中を走ったがまったく問題ないので膝の心配はしなくて良い。風邪は一ヶ月ほど前にひいたのが治らないで咳が若干出るが走りには特に問題ないと思う。
羽田近くの東横インに前泊して五時半に羽田入り、外は雨で肌寒い。でも那覇に着いた瞬間には南国っぽい「モアッ」とした暖かさで今年も沖縄に来たことを実感した。レンタカーで会場に移動し去年と同様に宮里そばで昼食、受付を済ませホテルに到着。例年は軽く二時間ほど自転車に乗りに行っていたが今年は早く休みたいので準備をして夕食前に風呂に入り夕食へ。夕食はおなじみの名護曲レストラン、メニューが多く何を頼んで良いか毎回悩む。ここに来たらピンク色のドラゴンフルーツジュースを飲むのが楽しみ、明日のレースのためにあまり冒険はしないで豚の生姜焼き定食にソーメンチャンプルーを食べた。宿に帰りストレッチをして明日の為に早めに寝た。
レース当日は四時起床、いつもレース前は寝れなかったが今回はしっかり寝れた。いい走りができそう。レース前の朝食は毎回何を食べれば良いか悩むところだ。長丁場のレースなのでしっかり食べたいけど早朝からそんなに食べられないし無理に食べると胃腸にくる。ホテルで出されたサンドイッチとバナナを食べて五時にホテルを出発、後は会場で適当に食べれば良い。130kmはスタートが遠いので車で移動、200kmの僕と50kmのうすいさん、聡ちゃんは会場がスタート地点なのでまだ暗い中を自走で行く。先頭は池田さん、強風の中を25km/hぐらいで進む。後ろは楽なので片足ペダリングや高回転でアップをしながら会場を目指す。それにしても向かい風が強い中、結構いいペースなんじゃないか?だんだん池田さんのペースが落ちてきてちょっと疲れてきたのかな?と思う頃に会場到着。先頭の引きお疲れ様でした。会場についてからはまずおにぎりを食べる。レース中のエネルギー源である炭水化物は多めに摂っておきたい。会場の芝生でストレッチをしながら更におにぎり、パワーバー、アミノバイタルスーパースポーツ、パワージェル、リポビタンDを摂って準備完了、レースに備える。今回の補給食はカーボショッツ10本をボトルに入れて水で薄めた物と背中にアミノバイタルスーパースポーツ3つ、食べやすさを重視した。直前までアップをして時間ギリギリにスタートラインに着いた。午前7時、200kmの長いレースが始まる。スタートから昨年優勝者の武井さんが50km/hぐらいで飛び出していき集団のペースは一気に40km/h以上に上がった。海岸線に出るまでの40kmぐらいは道も狭く曲がりくねっているので毎回集団が伸び縮みして非常に危ない。事前の情報でも工事箇所が多く集団落車の危険性が高い。集団後方の端に位置し前との間隔をちょっと開け落車に備える。実際何度も集団内で前が詰まり落車もあった。海岸線を走り、ちゅら海水族館の上りでペースが上がる。前からかなりの人数が脱落してきてそれをかき分けながら集団についていく。後ろは振り返らなかったので分からないが噂によるとここで人数が300人→150人位になったらしい。200kmは過酷さで知られているので出場する人はそれなりに走れる人ばかりだと思っていたけど、ここで千切れるようじゃ完走は厳しい。その後も小さなアップダウンや平地をこなしながら海岸線の道に出た。このちょっと前にオーベストの島田さん他数名が集団内から抜け出していった。ここからの逃げは厳しいと思うがその思い切りの良さと試みは凄いと思う。集団はとりあえず逃げを容認して追うそぶりは見せなかった。ここから普久川ダムまでの30kmぐらいは集団のペースも落ちてまったりと進むのが例年の展開、今年もその例に漏れずに非常に遅いペースで進む。向かい風が結構強いがだいたい27km/hぐらいなので非常にラク、でもこの間にしっかり補給食を摂っておかないと後が大変なのでここで積極的に補給を摂る。トイレ休憩する人達が道端に寄って集団で用をたしている。こんな光景が見られるのも沖縄だけかもしれない。普久川ダムの上りが近づくと集団のペースも上がり始め、集団内でのポジション争いが激しくなってきた。130kmのスタート地点を過ぎトンネルを抜けるといよいよ一回目の普久川ダムの上りに入る。位置は結構前にあがることが出来た。前との差は4分40秒に広がっていた。上り口の緩やかな区間はアウターのまま30km/h以上で進む。この上りの速度が130kmのカテゴリーとは大きく違うところ。去年は一回目の上りで切れたが今年はきつい事はきついが結構いい感じで上れる。前から次々と脱落してくる選手を交わしながら集団に置いていかれないようにする。中盤からは結構な斜度になりインナーに落として上る。十数名が若干リードするが視界に入る程度、そのまま進み山岳ポイントを通過して少し下って補給地点を過ぎて一回目の上りをクリアー、結構人数が絞られた。ここからは下り基調のアップダウンを繰り返しながら沖縄最北端の辺戸岬に出る。去年は一回目の上りから遅れたのでここの区間で相当脚を使って前に追いついた為その後がとてもきつかった。でも今年は先頭なのでとっても楽、二回目の上りに備えて脚を休める。後ろからも次々に追いついてきて50〜60人の大集団になる。ここの下りも結構なスピードが出るので慎重に下る。途中風力発電用のでっかい羽を右に見ながら進み、このあたりから結構な上りに入る。また集団がバラケ始めたので前方に出る。辺戸崎からは海岸線を進むフラットな区間、追い風なので集団のスピードも50km/hぐらいに上がる。ここでも二回目の普久川ダムの上りに備えて補給をしっかり摂る。途中何回かトンネルを抜けるがスピードが速いので結構怖い。130kmの遅れた選手たちも僕らの集団に乗ってくるが勝負がかかっているこっちにしてみればはっきり言って邪魔、しかもこの時点で遅れている人は集団走行も下手な訳で微妙に中切れしたりしてうっとうしい。みんなそう思っているみたいで集団内では『130kmは後ろに下がれ!』みたいな声が何回も上がった。そんな感じで進んでいきいよいよ最大の勝負所の二回目の普久川ダムの上りに入る。この上りを登った順に集団ができてそのままゴールまで行くのでなんとしても先頭集団に入りたい。あいかわらず優勝候補の西谷さん等がすごい勢いで引いていく。先頭を一人逃げしている島田さんとはまだ三分三十秒も開いている。うわさには聞いていたがこんなに強いとは思わなかった。あっという間に集団も崩壊、ばらばらになる。頑張ってみたけど上りがきつくなり始めた時点で僕も切れ、後は自分の最大限の力で上っていくしかない。気持ちを切らさないで全力で走る。5〜6人の小集団で上りを乗り切り補給地点で水を受け取り頂上通過、前にも結構な小集団がいるのでとりあえずそこまで追いつく。自分が第何集団か分からなかったが結構前にはいると思う。後ろから合流してくるのと前から落ちてくるので結構な人数の集団になった。ここから太平洋側の海岸線に出るまでも永遠にアップダウンを繰り返すが上りでいっぱいいっぱいになった脚には非常につらい。でもそれはみんな一緒、余裕があればもっと前に行っているはずだから。このあたりからオーツーの130km参加メンバーを交わしていくことになる。まず木暮君がいた。スピードに乗っていない。僕の集団に入っていれば楽だし木暮君なら乗ってこれると思ったけどダメっぽい。後で聞いた話によると、この時既に脚が攣っていて胃腸もおかしかったらしい。トップテンにpower gelを混ぜたものを飲んでかららしいが、それはちょっと濃すぎる糖分を一気に摂りすぎてヤバイと思う。胃腸系がおかしくなるとエネルギーも水分も吸収できなくなりよけいにダメになるという悪循環に陥る。僕も過去にドリンクで失敗してこんな感じになってからはドリンクや補給食は効きそうな高いものを使ってみたいが冒険はしないで普段から食べ慣れている物が一番良いと思うようになった。しばらくすると加納さん、店長に追いつく。この辺りなら最後の源河の上りでよっぽど垂れなければ完走は大丈夫だと思う。脚も回復して余力があるので先頭交代に加わりながら前を目指す。続いて海岸線に出るあたりで秋山さんも吸収、さすがに秋山さんは僕の集団に付いてこれる。しばらく一緒に走りながら源河の上りに入った。斜度もそんなにきつくは無いし距離も4〜5kmだと思うけどここまで走ってきた脚には非常にキツイ。集団もバラけ始める。僕自身も非常にきつく十人前後の先行集団の最後尾に必死で食らいつく。脚はイッパイイッパイ、集団最後尾で気持ちで耐える。キツイから遅れるのは簡単だけどそこで『気持ちで切れない、全力を出し切る』というのが自転車競技では一番大切だという事を古谷さんやその走り仲間達から実際の走りの中で教わった。最後の給水ポイントでボトルを受け取りしばらく行ったところで古谷さんをかわしたらしい。本当にきつかったし前に食らいつく事しか頭に無かったので古谷さんを交わしたのがわからなかったが気持ちで切れない走りを僕に教えてくれた古谷さんにその走りを見てもらえて良かった。何とか耐え切って頂上通過、下って源河の関門を通過すれば平坦を15kmほど走ってゴールとなる。後ろからも追いついてきて200kmの選手が20人ぐらい、他に130kmや85kmの選手も交じって結構な大集団になった。平坦を40km/hぐらいで走りゴールが近づく。ゴールスプリントではいつも落車がある。表彰台が掛かっている訳ではないので危険を冒してまでゴールスプリントはやらないつもりだが集団先頭付近でゴールすれば10位台なので早掛けをして前方でゴールすることに決めた。いつもゴール右側には十分なスペースがあるので集団の一番右端に付けて集団落車時の逃げのスペースを十分に取り、必ず落車があるという心構えで抜け出すタイミングを探る。残り500m、そろそろ行こうかと思っていたら案の定僕の斜め左前方で落車発生、転んだ選手が僕の方に流れてくる。分かっていた事だったので右側のスペースに避けながら転んだ選手の流れてくる方向と自分の進むべき進路を冷静に判断しながら交わす。集団にはこの時点で置いていかれて順位は最後尾の38位、上手くいけば10位台だったのでチョット惜しかったが全力を出し切れたので非常に満足感はあった。去年は本当に撃沈したけど今年は第二集団まで来れた。また一歩上にあがれた気がする。優勝争いをする第一集団の選手たちとは大きな差がある事を一緒に走ると嫌というほど思い知らされる。今後はこの人達とレースをすることが目標になる。リザルトを見ると僕の時点でも130kmクラスの優勝タイムより平均時速が1km/h以上速い。200kmクラスの過酷さを物語っている。ゴール後しばらくするとオーツーのメンバーも続々とゴール、怪我も無く皆ここまで戻ってこれた。それぞれが自分の全力を出し切り、みんな非常に良い笑顔だった。

翌日はおなじみ古宇利島までのサイクリング、橋から見る海がとても綺麗で沖縄に行ったら絶対に行きたい所。沖縄本島は伊計島など出っ張っている離島も含めてほぼ自転車で回ったがここの海が一番綺麗だと思う。ちゅら海水族館組と別れたのでメンバーは古谷さん、聡ちゃん、木暮君、長谷川さんと僕。趣旨が高速サイクリングという事なのでそれなりのペースで走ろうと思う。行きは向かい風が強いので歩道をゆっくり走りながら沖縄の海を堪能する。レース会場を過ぎ路側帯も広くなったあたりで速そうな女性が自転車に乗っていた。誰だ?と思ったら真下正美さん、オーラが漂っていた。道も広くなりペースアップ、ノンストップで目的地に到着した。ちょっと曇っていたけど橋からの海はあいかわらず綺麗、景色を楽しみながらゆっくりと走り古宇利島到着、売店で沖縄特産品を買って浜辺で休憩。白い砂浜にエメラルドグリーンの海、ヤドカリがいたりして沖縄らしさは満点、現実の世界から開放された気分に浸った。去年はお〜もりさんが砂浜で生着替えをしていた事など、過去の楽しい思い出を思い出しながら古宇利島を自転車で一周する。サトウキビ畑と沖縄っぽい民家を楽しみながら走り、売店に戻ってくると昼から営業となっていたブルーシールアイスの店が開店していた。メンバーの中にブルーシールアイス愛好者がいたのでちょうどよかった、皆で食べることにする。やっぱり沖縄にきたらさんぴん茶、沖縄そば、ゴーヤチャンプル等のチャンプル類、ブルーシールアイス、ルートビア等は外せないところ。ブルーシールアイスを堪能して古宇利島を後にする。帰りは追い風、古谷さんから40km/h巡航の指令が出たので35〜40km/hぐらいで走る。結構きついが後ろを振り向くと聡ちゃんが余裕そうに付いてくるのでペースは落さない。きつかったとは言っていたけど最後まで切れることなくホテルに到着、古宇利島から一時間ぐらいで帰ってきた。一緒に走ったことは何度かあるが聡ちゃんがこんなに走れるとは思わなかった。しばらくすると、ちゅら海水族館組も帰ってきた。皆は車で那覇まで行くが古谷さんが僕の荷物を持って行ってくれるというので那覇までサイクリングする事にした。二年前は太平洋側を走ったので今回は東シナ海側を南下する。こちら側の方が海が綺麗な気がする。途中残波岬に寄り道をし、海岸沿いの沖縄独特の民家を見る。戦争慰霊碑に手を合わせ戦争の歴史を感じながら米軍嘉手納基地の横をひたすら走って那覇市内に入る。那覇市内は車が多く危険なのでゆっくり走って那覇空港到着、この日の走行距離140km、前日のレースの疲れもあり最後はちょっと疲れたけどレースに観光、美味しい食べ物と沖縄を満喫できた。空港で最後にもう一度沖縄そばを食べてチェックインを済ますと国際通りに行っていた皆も帰ってきた。最後の締めでA&Wのルートビアを買って飲みながら古谷さんの所に戻るとあまりのまずさで思わず笑ってしまった。どんなまずさかと言うとシップの味がする。古谷さんにも僕が笑っただけでまずいと言っているのが伝わったのがうれしかった。帰りの飛行機は窓側をゲット、冒頭にも書いたけどこれには訳があって去年からの一年間、沖縄の帰りの飛行機では納得のいく精一杯の走りをして絶対に満足した気分で窓から千葉県を眺めようと思っていた。千葉県上空は晴れ、眼下にはとても綺麗な千葉の夜景が広がっていた。
 
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