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毎年恒例、『竹谷プロと走ろう会』が今年もやってきた。沖縄が終わってもこれがあるので気は抜けないし内容は沖縄よりもきつい。プロ相手に少しでもいい走りがしたいのでトレーニングは続けてきた。土曜が仕事だったので夜の部からの参加、去年はバカ騒ぎで終わった飲み会だったが今年は比較的まともで近々結婚する仲間がいた関係もあり『結婚とは?』などと言う普段なかなか聞けない内容をプロに聞けたりして面白かった。幸せの感じ方や捕らえ方には色々あって、自転車をたくさん練習してレースでいい走りをして入賞するという自転車漬けの生活に幸せを感じるのも良いが一方で自分が納得できる相手と出会い二人で幸せな家庭を築くという事に幸せを感じるのもあるという事を教えられ僕の今後の人生を考えさせられるものがあった。
翌日は竹谷プロと走ろうロード編、110kmの行程で途中からはそれなりのアップダウンをこなす。最初の休憩地点JA水府まではサイクリングロードを全員で走る事にしていたのでペースもゆっくり、皆で楽しく走ったが僕はこの後に始まるであろう地獄のローテーションに備え高回転ペダリングや片足ペダリングで十分にアップをしていた。またこの区間でしかプロと走る機会がない人が多いのでその人達に楽しんでもらう為にも僕は後ろに下がった。最初の休憩地点で休憩をして再スタート、今年もプロの凄さを嫌というほど思い知らされるライドが始まった。最初はプロを接待しなければいけないので僕が先頭を引く。向かい風が強く結構きつい、30km/hぐらいしか出ない。3kmぐらい引いたところでプロが出てきた。時速40km/hで引き始める。僕との速度差10km/h、しかもこの速度域での10km/h差・・・速い。すぐ後ろに付き直してもう一回ローテーションに加わってから最後尾まで一旦下がる。先頭はプロ、皆ローテーションに加わらないのか加われないのか分からないがしばらくプロが引くと先頭のプロと二番手との差がジワジワと開き始める。5kmも走らないうちに、しかもプロが引き始めてからは1kmも走っていないのに『全員千切れました!』じゃあまりにも情けなさすぎるしせっかく一緒に走ってくれているプロに申し訳ないので回復はしていないが最後尾から上がって行きプロとローテーションする。この時点でやっと本田さんがローテーションに乗ってきてくれて少しは楽になったが早くもイッパイイッパイの状態になった。しばらく三人でローテーションするが先頭比率はプロが8、僕と本田さんが1ずつぐらい。先頭に出てすぐ引っ込むのでほとんどプロの邪魔にしかなっていない。ちょっと前の僕だったら先頭を引かないで付いていくだけだった。そうすればもっと一緒に走れるがそんな事をしても一緒に走っていると認識してもらえないし、そんな走りをしても意味が無い。ローテーションに加われるだけ加わって後のことは考えない。しばらくそんな感じで走っていると結構な上りに差し掛かった。僕が引くだけ引いてプロが交代で上がってくる。でもこっちはイッパイイッパイで集団の後ろに付くことが出来ない。終わった・・・でもコレでイイ。一人で何とか追ったがジワジワ開き始める。でも皆千切れ始め本田さんしか付いていっていない。最後の11.5%の上りに入った。前方で本田さんも千切れかけているのを見ながら走る。こっちはインナーローでおまけにギヤは27Tが付いている。プロはアウターで上ったらしい。凄すぎ。加納さんたちと猪ノ鼻峠を上る。プロからは大きく遅れたけど全力で上った。下りで後ろの人が車との接触事故に見舞われた。結構ひどい事故で出血もひどかったが幸いにも切り傷だけで済んで良かった。事故の対応を済ませ二度目の休憩地点のコンビニへ。笠井さんらは警察の現場検証に立ち会った為に現場に残らねばならず笠井さんの車に補給食もお金も全部預けたので無補給のまま再スタート。すぐにちょっとした山を登る。後ろからプロが来てそれに付いていくのは本田さん、古谷さん、僕。プロは余裕だがこっちは必死で山頂通過、下ってJA水府までの追い風高速ローテーションが始まる。プロ、本田さん、僕で45km/hぐらいで回していく。しばらくして僕が切れてプロと本田さんの二人で行ってしまった。本田さん強い。一人で走ってJA水府到着、ここでも無補給、既に水も無い。でも残りの距離も少ないので問題なし、再スタート。JAの裏の山を登る。皆疲れが見えてきたのかまったりと走る。あまりに遅いペースなのでプロ、古谷さん、僕は先に行った。ここの上りだけはプロがゆっくり走ってくれたので非常に楽だった。いったん下って十国峠へ。柴田先生が先頭を引き、プロ、本田さん、僕が付く。本田さんがまたペースを上げて頂上付近で微妙に離されプロと本田さんに引き離された。サイクリングロードに戻り、ここからは竹谷班全員でゆっくりと走る。途中でプロにオフからシーズンインにかけてのトレーニング方法等を教わりながら走る。途中で古谷さんや木暮君、聡ちゃんも追いついて10人ぐらいで帰った。皆グッタリ、プロとのライドを思いっきり楽しんだ。
プロや自分より速い人と走ると自分に足りない物が見えてくる。僕に足りないのは有酸素域での出力とロードレースのスピードの上げ下げに対応できる瞬発力だと思う。飲み会後の店長宅でのプロの話の中で『平地も上りも負荷がかかるのは一緒。だけど平地は空気抵抗に対する出力を出せば良いが、上りは空気抵抗の他に自分と自転車の重さを持ち上げる位置エネルギーを稼ぐ仕事が加わる。だから上りではパワーウェイトレシオが高いほうが良い。平地は良いけど上りが苦手という人は体重を落としてパワーウェイトレシオを上げる必要があるし、逆に上りはそこそこだけど平地や向かい風が苦手な場合は体重が軽くパワーウェイトレシオは高いが絶対的な出力が低い。よってパワーを上げる必要がある。』という事を聞いた。僕はまさに後者のパターン。また練習もLSDからミドル域までの心拍数が中心でしかも負荷はほぼ一定でインターバル的な要素が無い。それだと走るベースは出来るし王滝のようなレースレベルよりも低い心拍領域での走りではいい結果が出せるがロードレースやヒルクライム、Jシリーズ等もっと高い心拍域での走りやスピードや心拍の変化が激しいこれらのレースでは通用しない。来年はこの点を改善するのが目標になりとても充実したライドだった。
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