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2009/0211BRM埼玉200km

 投稿者:よっしー  投稿日:2009年 2月27日(金)11時26分16秒
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  20日(金)減量の手をゆるめカーボローディングと称して夕食を太りにくいイタリアンで。満腹。
21日(土)昼食は真剣にカーボローディング。普段は食べないジャンクな中華まんやおにぎりをお腹いっぱいがんばって食べる。
帰宅し納豆がメインの軽い夕食を済ませてクルマに自転車と遠征荷物を積み込み、所沢の実家へ。夜9時過ぎに到着。ボトルとドリンク粉末をキッチンに用意し、お風呂にはいって横になる。枕元には持参の目覚まし、明日朝着るレーシングウェアを用意。集合場所までの地図を調べていたら眠くなった。11時頃寝つく。

22日(日)午前3時起床。手早く着替え、ドリンクを作る。忘れ物のないよう遠征バッグに荷物を詰め、3時30分出発。コンビニに寄り、普段食べない高カロリーの菓子パンとおにぎりを山のように買い込む。さっそく運転しながら食べ始める。
初ブルベということで勝手がわからず気が急くので、高速を使う。1時間くらいかかり午前4時40分集合場所の越生に到着。まだ真っ暗。6時スタートの人は頭にライトをつけ準備に余念がない。外は寒いし6時30分スタートの私はクルマで待機。5時になり6時スタートの受け付けがはじまったようなので下見に行きがてらトイレへ。
クルマに戻り朝食の残りを片付けた。朝だけで1151kcalも食べた。6時半スタートの受け付けがはじまったので、送られてきたはがきに署名捺印したものを提出。代わりにブルベカードを受け取り、必要事項を記入する。まだ暗くてライトなしでは読み書きできない。ついでにもう一度トイレ。
ようやく空が白んできた。細かい作業ができる程度に明るくなったのでクルマから自転車を出して出発準備。前ライトは二灯。200kmなのでテールランプはひとつでいい。替え電池はサドルバッグへ。予備チューブは二本。
ドリンクはクエン酸&BCAAとCCDを一本ずつ。クエン酸─は粉のままさらに2袋携帯。補給食は終盤用のパワーバーを4本。前半はコンビニで調達予定。
ロードレーシングシューズの軽いほうを履き、シューズカバーをつける。カバーも軽量の靴下に穴を開けたようなタイプ。このカバーを履くとしっかり締めつけるられのでサイクリングの今日なら途中ストラップを締め直す必要がないだろう。
ウィンドブレーカーを重ね、上衣は4枚。下はひざ上のレーシングパンツにロングタイツの2枚重ね。
自転車で出発地点へ移動。ブリーフィングがはじまる。キューシートとコマ図というコース資料が事前にインターネット経由で提供されているので、それを印刷し各自見やすいように加工して持つ。私は必要なところが見えるように畳んで防水マップケースに入れてきた。ブリーフィングではコースで間違いやすい地点の注意などが告げられた。赤ボールペンで記入していく。GPSにデータ入力をしてきた人も多く見受けられた。私は2005年に四国を自転車で回って以来久しくGPSは使っていないが、次回のブルベからは活用しようと思った。

ブリーフィングが終わるとすぐ、ブルベカードに出走サインを受ける。受けた人から走り出していい。マップケースの下側にブルベカードを押し込み、シールパックをしっかり閉じて5番目くらいに出た。夜はすっかり明けている。テールランプは電池節約のため点滅。
「さあ、今日はこれから206kmも走るんだ。試走レポートでは最初にふたつ峠があるって書いてあったけど、あとは最後に横川の手前で登るだけかな」と能天気な予測を立てて心拍170HRくらいで集団になり楽しく突っ走る。しかしこれだと1時間半くらいしか体力が持たないので、単独走になってしまうが157HR前後にペースを落とした。これなら10時間は走り続けられる。後続にどんどん抜かれるが気にしない。「何でみんなあんなに急いでいるのかな? まだ元気だからかな」と、ちょっと気になったが。
11.1km地点から最初の松郷峠への登りが始まった。標高230mの峠。36×27Tを使い切ってクリアした。気温-4℃。下りは寒い。下りきってクエン酸…を飲もうとしたらボトルの飲み口が凍結してしまって飲料が出てこない。「飲みたいなー、でも進まないと」。前後ボトルの入れ換えは私の場合走りながらだと懐を使ってするのだが、気温が低く前をはだける勇気が出ない。こんな時に限って信号待ちもない。困っているうちに24.4km地点からの今日のメインイベント定峯峠620mへの登りが始まるところにやって来た。
バス停のところにトイレがあるのが見えた。一人停まっているようだ。「そうだ私もここで用を足して、ついでにボトルの様子を見てみよう」と決める。前側につけていたボトルの口は動かないほど凍っており、中もシャーベット状態。後側につけていたCCDは凍っていなかった。エネルギー量の多いCCDを摂りだすにはまだ早いのだが水分は摂らなければならないので前のケージに移した。準備段階で重いボトルは一本にしようか迷ったのだが、落とすこともあるしやはり二本携行と決めた。落としはしなかったが飲めなくなるとは。やはり二本持ってきてよかった。

さあ、水分補給に問題なくなったところで登りにチャレンジ! この時点では予習不足で標高を知らなかったのが幸いした。「これを越えなきゃ横川には行かれないんだから」と36×21〜27Tを使い淡々と脚を回し続ける。
そのうち何人かを抜く。声をかけると私より遅い人はみな脚が攣ってしまっているという。中には私より30分早くスタートした人もいた。励ましながら抜いて登る。登る。
ふと気になって工事の信号待ちで第1チェックポイントの制限時間を確認する。「えっ…あと15kmもあるのに30分後にタイムアウト〜??? あとどれくらいこの登りは続くかわからないけど、できるだけ速く登らなきゃ」と気があせる。「でもここで脚を使い過ぎたら、そのあとどうなっちゃうんだろ〜?」と不安もよぎる。「でも第1チェックポイントで失格になってもそのまま帰るのはいやだ。失格でも200km走りきりたい」とかいろいろな考えが交錯する。 「私だって26km/hくらいで巡行しているのに間に合わないなんて。だからみんなあんなに平坦を飛ばしていたのか」。
それからまだしばらくかかったがようやく頂上をクリア。頂上で大勢停まって休んでいる。「あの人たちは私より30分遅い7時スタートの人たちなんだ。だからのんびりしているんだ」と一人合点し、泣きそうになりながら凍ったところもあるタイトなダウンヒルに突っ込んでいった。カバーをしていない耳が冷たい。クロロプレーンの防寒防水手袋も高速だと風が通ってしまい手が冷たい。登り口でウィンドブレーカーを脱いだまま下りに入ったことを後悔する。エアブロックタイプで−5℃まで対応のジャケットだが、お腹が冷えちゃうよ〜。冷えすぎると突然体が思うように動かなくなり、ブレーキも握れなくなるということがある。「そんなのいやだ〜、失格はもっといやだ〜」とわめきながら無我夢中で下りきった。あと1分でタイムアウトというときに信号待ちで二人組に追いつき確認すると、私がタイムアウト時間を1時間早く勘違いしていたことが判明。 激しく脱力したが「このまま終わりにならなくてよかった」と第1チェックポイントのコンビニ駐車場に滑り込んだ。

この45.3km地点のコンビニには以前のレースで知り合い、スタート前にもあいさつした東京のグループが見えた。そこに自転車を停めて情報交換。
今日のコースはこれからもかなり登りがあるらしい。でもさっきの定峯峠を越えられたので気持ちは軽い。復路、定峯峠は通らないが日没まぎわに最初の松郷峠を逆から越えないとならないそうだ。真っ暗の下りはいやだなぁ。「できれば明るいうちに帰ってきたいですね。」と希望的観測を述べ、タイムスタンプを兼ねたレシートを入手するため買い物。
いつも指をくわえて見ていたアーモンドケーキ105円也を購入。レシートはマップケースではなくジャケットのジッパーのついたポケットに大切にしまう。ここはクルマのカギしか入れていないポケットだから開けない限り落とすことがない。
アーモンドケーキはスカスカであまりおいしくなかった。牛乳か温かいお茶といただきたい感じ。同じくアーモンド粉のたくさん入ったフィナンシェのような食感を期待したが安いだけのことはあった。
全員男性のこのグループといっしょに走るとつぶれてしまうので、マイペースで行くからと別々に再スタート。すぐに登り。小さい丘越え。下ると登り。市町村境の峠をいくつも越える。秩父山系沿いをずっと群馬までたどるんだから登りが多くて当たり前よね、と自分に言い聞かせながら走る。またひとつ峠を越えてついに群馬県に入った。

さっきの二人組といっしょになった。この人たちとは脚が合うのでいっしょに走ることにしてついていく。しかし、78.5km地点の左折がわからなくなってしまった。「ここだよね」と決めて私が先行する形でいっしょに曲がった。しかし次の目標の学校が見つからない。正しいルートに乗れると思える方向に走っていったら、だいぶ前に通ったところに出てしまった。
しかも後続の参加者は、私の考えてるのとは反対方向に走っていく。迷っているうちに180度方向感覚が狂ってしまったようだ。
よし、ここから走り直せばもう間違わないからと、気を取り直していく。30分くらい損したかも…でもチェックポイント時間の勘違いが正しかったらもう終わっていたんだから、走り続けられるのは幸せ。第二チェックポイント112.4km地点の締め切り時間は午後1時58分だからまだまだ余裕があるし。
さっき曲がったところのすぐ先に正しい左折地点が見つかり元気を出して走る。コマ図を見ると真っ赤。ここは間違いやすいと注意されていた場所だったんだ。
ほっとすると同時に後輪の挙動が不安定なのが感じられた。先日ローラー台で空気が抜け、自分で修理したタイヤとチューブだ。タイヤは4シーズン目。信頼性がかなり落ちている。ほどなく私の後タイヤはぐにゃぐにゃになり、走行不能になった。

大きな右折地点の幅の広い歩道に停まり、二人組を見送る。振り返ってついて来ない私を心配してくれているようだったが、私の脚と同程度の彼らのペースでは安泰とはいえないし、彼らにも別なトラブルが発生するかもしれない。先に行ってと合図し、一人でチューブ交換にとりかかる。
ここまで来る間にも修理をしている人を何人も見かけた。パンクしたのは私だけじゃないからと自分を落ち着かせる。
もう陽が高くなり暑いのでヘルメットを外し、ジャケットを脱いで裏返した。後輪を外し逆さに立てた自転車のサドルに敷く。タイヤレバーでタイヤをリムから浮かせ、空気の抜けたチューブを取り出した。ポンプで膨らましどこがパンク箇所か調べようとしたが、空気があまりにもすぐに抜けてしまいわからない。タイヤ側を調べるも、大きな傷や刺さった破片は見当たらない。予備チューブは二本あるので、とりあえず新品のチューブに交換し空気を入れた。小さなポンプだから何十回もポンピングしないと走れるようにならない。ブルベのときは重くても容量の大きな携帯ポンプがいいかなぁ、と考える。でもこの軽さ(55g)も捨てがたいよ。
10分ほどで再スタート。このくらいのロスは想定済みだが、さっきのミスコースと合わせて40分失ったか。この先休憩はあまり長く取れないな、と考えながら走る。

しばらく平坦が続いたが、折返点の手前15kmくらいで正午を回った。ももの外側が痛く力がでない。いよいよアーモンドケーキとCCDのエネルギーが切れたみたいだ。
折返点のコンビニには先行の人たちが買い尽くして何も食べ物がないかもしれないから、ここで昼食を摂っちゃおうと、ちょうどさしかかったコンビニに飛び込んだ。いつも我慢していたデミソースのオムライスをひっつかみ、温めてもらって外で食べた。1リットルの水も買い、クエン酸─を作る。もう一本のボトルは真水のまま携行する。さっきチューブ交換をしたとき手が汚れたのを洗えなくて困ったから。
15分くらいで折返点に向けてスタート。やはり食べると元気が出る。しかもずっと食べたかったオムライスで元気百倍。折返点手前6kmからの激坂はダンシングを交えなんなくこなし、折返点の第二チェックポイントに到着。制限時間には50分ほどの余裕があったが、後輪に不安があるので有人チェックのサインをブルベカードにもらい、すぐ出発した。
同じ道を戻るというのは少々テンションが下がる。下りだったところは登らなければならないわけだし。でもまだまだ遅いけど自転車人生で初めてといっていいくらい今日は登りが苦にならない。「減量前だったら絶対ここまで来られなかったと断言できる往路をクリアしたじゃないか。だいたい戻りは下り基調だし、今日は風もあまり強くない。この好条件をモノにしなければ情けないぞ」と、自分に喝を入れる。

激坂を下りきった118.4km地点からいっしょになった人は、私より早い6時スタートだった。今日はこれまでいろいろあって遅れてしまっているそうだ。前を走ってくれるのだが、若干の向い風、24km/hくらいしか出ない。信号で停まるたびに完走までの見込みを検討し合う。その人は午後7時30分までにゴールしなければ失格だ。明るいうちにゴールしようと考えているみたいなので安全最優先、「暗くなっちゃうかもしれないから、そのつもりで走ったほうがいい」とアドバイスする。
そのうちオムライスの霊験も消費しきった感じ。ここまで温存してきたパワーバーを取り出し、ガシガシ齧りながら走る。食べたくなったらどんどん口に運んだ。その人と20kmくらいいっしょに走ったあとの登りで、後輪がつぶれかけているのに気づいた。登りが異様に重いのだ。接地面積が大きすぎると走行抵抗が増し、力をロスする。この人といっしょに行けば私はゴールできると思ったが、疲れてすぎてしまうのも避けたい。空気の少ない状態で走行すればリム打ちパンクのリスクも増大する。登り切ったところで停まり、彼を見送った。また小さなポンプを取り出し、今度は100回ポンピング。5BARくらい入っただろうか。指で押してもつぶれないくらいになったので、再スタート。
停まっていると追い越す人は「大丈夫ですか」と声をかけてくれる。助けてもらうほどのトラブルではないので「もうすぐ走り出せます」とか返事をして先に行ってもらう。『トラブルの際に自己完結できるサイクリスト』がブルベ参加の条件だから、当然なのだが。
またひとつ参加者イジメのような峠を越え、最後のレシートチェックポイント。水を買いクエン酸─を作り、空のボトルを水で満たした。
もうどんどん走るだけだ。しかしミスコースやボタンの押し忘れで、ハートレートモニターの距離表示がずれてしまっている。誤差を入れて、方向を変える際の計算をしていたが、いよいよわからなくなってしまった。運良くGPSを持った人に信号で追いついたので離されまいと必死についていく。もう一回ミスコースをしたら完走が危うい。
「え〜、こんなところ〜」というような路地をちょろちょろ入っていくのだが、これでいいそうだ。そうこうしているうちに、松郷峠の入口189.0km地点。同時に日没。午後5時35分。GPSの人は登りでどんどん行ってしまった。

私は一旦停まりライトの調整。後は常時点灯にし、前は二灯とも同じ地点を明るく照らすように角度を合わせた。暗いけど時折クルマが通る峠道。一人ぽっちだけどそんなに長くないことが行きに走ってわかっているので、がんばった。下りもコーナーごとに街路灯が整備されていたので危ないことはなかった。
峠を下ると県道。残り11kmは平坦。トラブルがなければ、制限時間の午後8時には十分間に合う。安全に気をつけて落ち着いて走ればいい。
最後、市街地に入ると赤いクルマから小旗を出して応援してくれる若者たちに追い越された。「ヤッホー」と応えたが、私が女性だからか、彼らのお母さんくらいだったからかわからないがかなりびっくりしていたみたい(笑)
GPSの人はハンガーノックで失速している。「今日はお世話になりました」とお礼をいい後塵を浴びせた。パワーバーを食べまくって来ると、最後疲れた人をどんどん追い越せてしまう。
ゴール前の坂を駆け上がり、午後6時42分完走。ブルベカードに完走のサインを受け、所要時間を記入する。ブルベカードを提出して「認定=ブルベ」となる。
第1チェックポイントで話したグループのメンバーが集まっていたので話に加わり、お互いの健闘を讃えあった。私が筋肉痛にもならず、元気なのにみんな驚いたようだ。減量を始めた2008年6月以来7000kmは走り込んだろう。今日くらいの強度で走行していると、走りながらリカバリーできるようになっているみたいだ。しばらく立ち話をしていたが、走り終わったままの姿でいたので寒くなってきた。来月の300kmも走るという人がいたので再会を期して、会場をあとにした。
 
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