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はや時雨

 投稿者:室堂平のたぬき  投稿日:2009年 9月13日(日)21時51分1秒
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   昨夜寒冷前線が通り過ぎた後、今秋初めての時雨模様となりました、まだ彼岸前だと言うのに・・・。時期はずれの時雨模様はとうとうお昼過ぎまで続きました。
 時折激しく、霰かと思うな雨が降っては晴れる、まさに初冬の光景でした。ぼんやりと窓の外を眺めていると、遥か昔に歌ったことの有る混声合唱曲の美しい『詩』が蘇えってきました。たしか作曲は大中恵さん、詩は佐藤春夫さん。女を「おんな」と呼ばず「おみな」と呼ぶところに晩秋というよりも初冬の情緒を感じますね。

    秋の女(おみな)よ

   泣き濡れて、秋の女(おみな)よ
  わが幻のなかに来る、
  泣き濡れた秋の女(おみな)を
  時雨(しぐれ)だとわたしは思ふ、

   泣き濡れて 秋の女(おみな)よ
  汝(なれ)は古城の道に去る、
  頸(うなじ)に柳葉がちりかかる
  枯れた蓮(はちす)を見もしない、

   泣き濡れて 秋の女(おみな)よ
  汝(なれ)があゆみは一歩一歩、
  愛する者から遠ざかる
  泣き濡れて泣き濡れて

   泣き濡れて 秋の女(おみな)よ
  わが幻のなかに去る、
  泣き濡れた秋の女を
  時雨(しぐれ)だとわたしは思う、

   一しきりわたしを泣かせ
  またなぐさめて 秋の女(おみな)よ、
  凄(すさ)まじく枯れた古城の道を
  わが心だとわたしは思う。

                  佐藤春夫
 
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